フランチェスコ・ボッロミーニ　サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ Francesco Borromini, S. Giovanni in Laterano　1646-57

ローマ。崩壊の危機に瀕していたバシリカ（初期キリスト教時代に遡る）の、1646-49年に行なわれた改装工事。ボッロミーニによる。教皇インノケンティウス10世がバシリカの保存を主張したため、身廊の天井に対するボッロミーニの提案（ヴォールト）は却下された。しかし写真に見られる側廊の天井はボッロミーニの設計による。 聖堂内のマッシモ礼拝堂の窓につけられた、同じくボッロミーニによるかわいらしいグリルは、星空のもとで後ろ向きに3列に並んだニョロニョロたちの集合写真をイメージしたデザインではなく、キージ家（グリルはキージ家出身のアレクサンデル7世時代に実施された）にまつわるモティーフによるデザインであり、サンティーヴォの天井にも見られる（ところがそちらには手も付いている）。 2000年8月撮影

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