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104 アメリカ西海岸南部(ロサンジェルス、サンディエゴ、フェニックス)[2]
旅の後半は、フランク・ロイド・ライトの《タリアセン・ウエスト》とルイス・I・カーンの《ソーク生物学研究所》を見るため、アリゾナ州フェニックスとカリフォルニア州南端の町サンディエゴを訪れた。《タリアセン》が、巨大なカクタスの点在する砂漠のなかに力強くその姿を現わしているのに対し、《ソーク》は、太平洋を望む緑豊かな美しい崖の上に端正で優美な姿を見せていた。それは、すでに72年、44年という歳月を経ているにもかかわらず、ほとんど風化することなくかつて見た写真のままであるように思えた。日本に暮らし、建築の風合が増すことや朽ちていくことが自然であると思う身には、それは少し不思議な光景に感じたが、それには気候風土という要素が大きく影響していることを、現地の強烈な陽射し、抜けるような青い空、極度に乾燥し澄み切った空気に触れることではじめて実感した。
写真は、ロス編も含めてすべて2008年10月に撮影したものである。
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pic フランク・ロイド・ライト《ファースト・クリスチャン教会》
pic アルバート・チェイス・マッカーサー《アリゾナ・ビルトモア・ホテル》
pic アントワン・プレドック《アリゾナ州立大学ネルソン美術センター》
pic スコギン・エラム&ブレイ《アリゾナ州立大学法学部図書館》
pic パーキンス+ウィル/ディック&フリッチェ・デザイングループ《アリゾナ州立大学総合理工学部棟》
pic フランク・ロイド・ライト《アリゾナ州立大学グラディ・ガメージ記念講堂》
pic ゲンスラー/ジョーンズ《アリゾナ州立大学ラッティ・F・クアー・ホール》
pic グールド・エヴァンス/ロード・アエック&サージェント《アリゾナ州立大学アリゾナ州バイオデザイン研究施設》
pic グールド・エヴァンス/リチャード+バウアー《アリゾナ州立大学総合理工学部別棟》
pic グールド・エヴァンス/マシャード・シルヴェッティ《アリゾナ州立大学コージェネレーション施設》
pic エドワード・バーニー《アリゾナ州立大学農業者育成ビル》
pic カートメリ&ロスマン《アリゾナ州立大学アームストロング・ホール》
pic ウィリアム・ピーター・タリアセン建築研究所《アリゾナ州立大学音楽棟》
pic リカルド・レゴレッタ《サウス・チュラヴィスタ図書館》
pic ウィリアム・L・ペレイラ《カリフォルニア大学サンディエゴ校ゲイゼル図書館》
pic ヴェンチューリ・スコット・ブラウン《サンディエゴ現代美術館ラホーヤ分館》
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