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都市の「シェルター」をリサーチするプロジェクト「Shelter Studies」。サンパウロ、カラカス、ボゴタ、ニューヨーク、ジュネーヴ、パリ、ロンドン、イスタンブール……世界の都市を巡り、そこに住まう人々への30のインタヴュー|Shelter Studies is project to research various 'Shelter' by Keisaku Fukuda+Robert Schmidt+Gonzalo Velez. They interview 30 key persons living in vulnerable urban space.|Powered by MT 2.65Syndicate this site

世界は人工的で、文化の産物だと考えている。同じように、都市も人工性の本質的な表出であり、都市において自然なものはなにもない。地方は自然であり、都市は人工的だと考える人もいるだろう。しかし現在、地方と都市を隔てる境界は存在せず、すべては人工的である。そのはじまりから、わたしたちのグループは「インフォーマル」であり、それをフォーマルにする方法や、応用可能な方法、あるいはそれ自体「インフォーマル」なトピックについて考えてきた。
はたして人工性のなかに、インフォーマルな何かが存在するだろうか? 私はそう思わない。なぜなら、私はそれを「生成のプロセスの中にある住居(=in-formation settlements)」と呼ぶ方がふさわしいと考えるからである。
体験のなかから、こうした住宅・群がその対角線上に存在する「フォーマルな都市」や「成熟した都市」と比べ、驚くほど力強く、文化的にクリエイティブで、物理的に豊かで、かつ本質的にいきいきとしていることを発見した。こうした住宅・群やシェルター、居住者たちの魅力は否定することのできないものだ。私の主な関心は、「生成のプロセスにある世界」について知ることである。とりわけ、コミュニティや物理的な環境、都市やシェルターにまつわる開発の狭間に立ち向かうことができる経験や解決策について。