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都市の「シェルター」をリサーチするプロジェクト「Shelter Studies」。サンパウロ、カラカス、ボゴタ、ニューヨーク、ジュネーヴ、パリ、ロンドン、イスタンブール……世界の都市を巡り、そこに住まう人々への30のインタヴュー|Shelter Studies is project to research various 'Shelter' by Keisaku Fukuda+Robert Schmidt+Gonzalo Velez. They interview 30 key persons living in vulnerable urban space.|Powered by MT 2.65Syndicate this site

氏名: ホジェリオ・ロドリゲス
職業: 学生/2ブラザーズ運営メンバー
国籍: ブラジル
収録日: 2006年10月17日
URL: http://www.2bros.org/


ホジェリオと出会ってから15分も経たないうちに、彼のお姉さんの出産祝いを彼の家で行っていた。そして、次の1時間以内に、彼の家族のほとんど全ての人、それに彼の友人たちに出会ってしまった! 彼の人生と生活は、僕らに対して完璧に開かれたものだった。恥じらいもなく、彼自身や彼が住んでいる場所について何の裏表もなかった。ロジェリオは生まれてからずっとロッシーニャ(リオのあるスラムの名前)で過ごし、しかし彼は4ヶ国語を話し、礼儀正しく、僕が今まで出会ってきた人の中でも最も性格のいい青年だった。彼は控えめで簡潔な方法で自分のことを表現したが、彼自身や彼の家族に対してたくさんのプライドと知性を持っている。彼はボクサーになり、そこで得たものを通して自らの住むコミュニティに還元したいという夢がある。そして、彼は多くの子供たちに語学を教える小さなNGOでディレクターとしても働いている。

名前を教えてください。
ホジェリオ・ロドリゲスです。

あなたの職業を教えて下さい。
学生です。

今、なにを勉強しているんですか?
現在は、リオ・デ・ジャネイロ連邦大学に入学するための奨学金を申請しているところです。

なにを勉強したいんですか?
ここでの授業の助けとなるように、ポルトガル語を勉強したいと思っています。

あなたの経歴について教えてもらえますか?
リオ・デ・ジャネイロで生まれ、ホッシーニャで育ちました。私の両親はブラジズ北東部のシラッド出身ですが、私の兄弟はみんな、ここホッシーニャで生まれました。10歳までホッシーニャで学び、11歳から18歳まではホッシーニャの隣のガージャで学びました。

なぜ、またどのようにして2ブラザーズ財団の活動に関わるようになったのですか?
はじめはここの学生でしたが、その後、運営メンバーになりました。そして、ここ3年間は、ここでのプロジェクトのコーディネーターとして活動しています。

2ブラザーズ財団について教えてもらえますか?
私たちは、英語、フランス語、そしてスペイン語の授業を提供しています。そしてまた、アメリカからの寄付によって読書室を作っている最中ですし、同時に、アメリカ、ヨーロッパ、ブラジルなどからのボランティアとも恊働しています。このボランティアの仕事は、私たちの主な関心のひとつです。

2ブラザーズ財団と関連して、将来なにをやっていきたいか教えて頂けますか?
ここで働き続けたいし、奨学金をとりたい。僕が育った、そして友だちや家族が住むこの場所に何かを還元したい。将来的にやっていきたいと思っているのは、ファヴェラの中で活動するNGOをネットワーク化し、組織化した上で、教育を通してファヴェラを手助けしていくことです。2ブラザーズ財団は、教育に焦点を絞っています。

ファヴェラを改善していくうえで、私たちが恊働していくことの可能性について教えてもらえますか?
あなたたちにとって、研究すること以上に大切なことのひとつとして、まずファヴェラについて学び、ここに暮らす人たちを理解することが重要だと思います。彼らと共に働き、彼らにファヴェラでの生活を、そしてフォーマル/インフォーマルな関係がどのように機能しているのかについて見せてもらうことだと思います。