石川初/ランドスケープ・アーキテクト

『風景学』 『季刊デザイン d/SIGN』16号
1──『風景学』
2──『季刊デザイン d/SIGN』16号

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中川理『風景学──風景と景観をめぐる歴史と現在』(共立出版) 
風景(ランドスケープ)について、その歴史や論点、現代的な問題などを比較的コンパクトにまとめた本。入門書としても優れた、「使える」参考書が出たと思う。

『季刊デザイン d/SIGN』16号:特集 中谷礼仁監修「廃墟と建築」(太田出版)

あと、それから、印象的だったといえば、3月刊行の通巻50号を最後に、雑誌『10+1』(INAX出版)が終わってしまったことです。最終号はすでに品切れのようですが、あらためて見ると、これから品薄になってゆくだろうバックナンバーは全部揃えておいても損はないんじゃないかと思います。


●2
課外講座 「ドボク・サミット」──工場・ダム・団地・鉄塔・JCT・水門…リサーチ・エンタテインメントの可能性 6.15
武蔵野美術大学のオープンキャンパスの一環として企画されたシンポジウム。講師に大山顕(『工場萌え』『ジャンクション』『団地の見究』著者)、石井哲(『工場萌え』著者)、萩原雅紀(『ダム』『ダム2』著者)、長谷川秀記(『東京鉄塔』著者)らが集い、進行役は佐藤淳一(デザイン情報学科教授・『恋する水門』著者)。それぞれの演者は個人的に開設したウェブサイトや写真集の出版などで表現活動を行っているが、あらためて一同に会する機会はこれまであまりなかった。その後、日本建築学会『建築雑誌』:特集 新景観』(2009年1月号)でも記事化された他、2009年春には書籍化される予定。