1──『small images──小さな図版のまとまりから建築について考えたこと』
2──『MATALI CRASSET Spaces 2000-2007』
3──『真夜中』創刊号
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建築家作品集で最も印象に残ったのは石上純也『small images──小さな図版のまとまりから建築について考えたこと』(INAX出版)。個々のドローイングの美しさもさることながら、全ページに渡って非常に高密度かつ綿密に図版や写真が配置され、隅から隅まで建築家の意図が行き届いた濃密な構成に圧倒されました。
またフランスのインテリアデザイナー、マタリ・クラセットの作品集『MATALI CRASSET Spaces 2000-2007』(daab)も刺激的でした。彼女の他にも、アーティストのライアン・マクギネスや近藤恵介らによる、日常的な事物をアイコンのように扱って具象性の高い空間や平面をつくりあげていく手法は、現代的に再解釈されたポップアートのようでもあり、個人的には昨年最も興味を持った方向性でした。
雑誌だと、昨年創刊された『真夜中』(リトルモア)で展開された日常世界の中でまどろむような不思議な世界観が、服部一成さんによるギリギリまで抽象化されながら具象性を失わない独特のグラフィックと共に強く印象に残りました。
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