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1──エマニュエル・リヴァ『HIROSHIMA 1958』（インスクリプト）
2──Luigi Ghirri『Luigi Ghirri: It's Beautiful Here, Isn't It...』（Aperture）
3──平敷兼七『山羊の肺 沖縄 一九六八-二〇〇五年──平敷兼七 写真集』（影書房）
いずれも写真集。

1. はフランス人女優による復興期ヒロシマ、
2. はイタリア人による現代のイタリア、
いずれも歴史の大きな蓄積をしっかとかかえながら、
そこからの軽やかな自在さをももちあわせた、歴然たる現代性の結晶。

3. は老沖縄人写真家による、40年にわたるオキナワの記録、文字通りの「ライフワーク」。
人として、作家として、生きるため生き抜くために必要な「家」あるいは「掘っ建て小屋」のようなものが語のもっとも深い意味で「建築」されているように思われた。
流行やスタイルなどものともしない、普遍性にまで達した現代性の結晶。

三作品いずれも、現代において「自由」を考えるうえで必見の作品集であると考えます。