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定価:本体2000円+税 ISBN4-87275-107-8 C0336
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イントロダクション 山内彩子
[第1部] スタイル
「型」の解析1 モード
高橋靖一郎
[作家性]
モダニストの理論と実践に見るランドスケープ・デザインの可能性
ガレット・エクボの場合 村上修
ピーター・ウォーカー・スタイル
メディアとしてのランドスケープ 高橋靖一郎
「発見的方法」の展開
象設計集団とTeam ZOO、その造形の構え 松原永季
競合と融合を超えて
コラボレーションが可能にするもの 忽那裕樹
外国人ランドスケープ・デザイナー
その付加価値としてのメッセージ性 長濱伸貴
[デザインのイズム]
庭園のミニマリズム 「楽園」へのまなざし 槻橋修
騙られた演技 ダーティ・リアリズムとランドスケープ
夏目英行
批判的地域主義と解放のランドスケープ
複数の記憶と経験のためにへ 五十嵐太郎
[建築家の庭]
住宅の中庭論 住まいの庭のフィクショナリティとリアリティ
小池孝幸
場を使い尽くす思考 建築からランドスケープまで 高安重
モダン・アーキテクチャーのランドスケープ もうひとつの日本近代建築
田中禎彦
オールド・ニュータウン・ランドスケープ
筑波研究学園都市2002 貝島桃代
[ランドスケープ・アート]
裸婦像からパブリック・アート 過剰氾濫に見るアートスタイルについて
赤間豊
「建築家なしの」ランドスケープ 新しい分類学へ
槻橋修
記念碑としてのランドスケープ 記念碑をめぐる私的紀行譚
手島二郎
[地形]
地形体験型建築 超身体的スケール建築の地形的事態
小池孝幸
理念としての原地形 地形デザインの近代
木下剛
微地形構築型 風の丘 山内彩子
[庭のポピュリズム]
ガーデニング 「ブーム」が開いたもの
石川初
園芸論 horticultureからgar-dening
石川初
茶庭再論 露地の多重性の考察
山内彩子
盆栽論序説 新古典盆栽考、もしくはガレージキット入門
大川信行
[商業空間]
広告代理店と風景創造 調達と調整のデザイン力
河原政治
マンションのランドスケープ 広告の要請に応える手法
大川信行
看板 超短寿命の風景の重層
赤間豊
空間プランニングによる外部空間 価値と欲望の創造システム
河原政治
「型」の解析2 制度
小野良平
[公園]
公園の近代 制度の誕生と計画論の隘路
小野良平
公園 遺伝子型と表現型
木下剛
〈校庭〉問題 学校空間を思考するための胎動
山崎泰寛
[集住]
シミュレーテッド・シティの未来 等身大のリアリティ
高橋靖一郎
高層高密化がもたらしたもの 緑地計画批判序説
木下剛
環境共生住宅の思想 ルールの共有とコミュニティ
松永理恵
墓地 集住としての葬送空間
小野良平
ゲーテッド・コミュニティ論
霜田亮祐
住宅広告 消費される夢、消化されない現実
近藤卓
[パーソナルスケープ]
多目的広場論 非公共性、あるいは責任放棄
木下剛
レールサイド・ガーデン 線路際の植物誌
石川初
都営スタイル パーソナルスケープの可能性
石川初
ワークショップ 放任され、既成事実化した作法
近藤卓
テリトリアル・ガーデンとオープン・ガーデン・ネットワーク
所有する庭から感じ楽しむ庭の連携へ 鈴木誠+相田明
個室化される都市 近未来のシティスケープ
森川嘉一郎
[景観]
まちづくり ひらがな「まちづくり」の挑戦
荒井歩
都市計画とランドスケープ 暮らしへの問いかけ
鹿野陽子
ストリートスケープ 風景の主役と脇役
近藤卓
ロードサイド 郊外風景の未来とは
霜田亮祐
景観デザインの可能性
景観デザインが土木環境からひろがる方向 荒井歩+荒井清児
国立公園の「自然」と「風景」 ナショナルな風景の行方
小野良平
[緑]
『ドラえもん』の原風景を求めて
「はらっぱ」再考から始める、子どものための都市デザイン
中津秀之
サトヤマ その場所のデザインの行方と可能性
忽那裕樹+長伸貴
市民参加による公園 緑のデザイン手法として
松永理恵
ビオトープ 大量生産された緑豊かな「施設」
近藤卓
[保全と再興]
再開発の風景 ランドスケープ・デザインの地位向上へのヒント
田中亙
歴史的庭園と都市 履歴空間の保全
小野良平
博覧会の「型」 オープン・コミュニティの場に向けて
川崎泰之
廃墟、制度の遺構 北九州+ぼた山
赤間豊
湾岸新都市の夢想 殺風景の死
小野良平
[第2部] 自然というイリュージョン
思想とデザイン 石川初
[森と野原]
森の催眠力 command+X & command+Vの森
小野良平
転移する自然 ドミニク・ペローにおける自然
松田達
緑化的緑地の思想 都市における「緑地」の意味を問う
山内彩子
[自然式庭園]
開かれた庭としてのイギリス風景式庭園 開放と閉塞のパラドック
安西信一
日本近代の「自然風」庭園 飯田十基を例として
山内彩子
自然をみちびくデザイン 引用と模倣を超えて
高橋靖一郎
表現される自然 多様な自然観の獲得とフィードバック
高橋靖一郎
親水空間としての水辺 人と水辺の関係を再考する
松永理恵
ゴルフコース もうひとつの自然式庭園
赤間豊
[都市]
即興性と計画性に見る風景と音楽のアナロジー
ある即興音楽家の夢想的「風景」論 中溝俊哉
ランドスケープを包囲する建築 「社会性」に対する戦略として
塚本由晴
脱工業の風景美学 自然への畏敬の念を引き出すテクノロジー
三谷徹
ランドスケープ的自然史考
二次自然の馴致による予定調和から三次自然の侵入による緊張関係へ 宮城俊作
[市街地]
植生のアーバニズム 街の断面としての植物
石川初
東京の「原地形」 潜在力としての地形体験
石川初
土地のソシオロジー アナロジーとしての生態学
木下剛
[人工地盤]
ハノーヴァー万博オランダ館 縮減模型としてのパヴィリオン
後藤武
新しき島の風景 「場所の初期設定」からの連鎖
忽那裕樹
人工地盤 大地から切り離され浮かぶ第二の大地
長伸貴
[メディア]
センスウェア インターフェイス考 石川初
映像で作られる風景 記憶の映写機と幸せな風景
河原政治
写真に表現される内なる自然 被写体と向き合う自己
手島二郎
ゲームで作られる自然 行き着いた仮想現実と派生する事象
鶴島孝一
エンジニアリング 山内彩子
[樹木と植栽]
季節感のエンジニアリング 混植寄植のパラドックス
山内彩子
時間のエンジニアリング 樹木のマテリアリティと植栽のモダニティ
小池孝幸
屋上緑化 新たな空間像の獲得と再生 高橋靖一郎
[人の介入]
営為の風景 造花が映し出すもの 石川初
芝生 緑の野の郷愁と呪縛 石川初+小野良平
音を摘む 司馬義英
イルミネーション アクティヴィティを誘発するランドスケープ
岩嵜博論
駐車場 「必要悪施設」のデザイン 石川初
[地面・地盤]
化粧桝都市 排水のデザイン 石川初
造成と治療 近代工業遺産としての環境問題
小池孝幸
土壌のランドスケープ 物質としての土からイメージの地層へ
山内彩子
[ジオラマ]
模景論 プラモデルから大名庭園、テーマパークまで
木下剛
ショッピング・モール 人工環境の街路空間
石川初+小池孝幸
山と渓谷 ジオラマとしての自然教育公園 石川初+小池孝幸
動物園、植物園、水族館 実体化されるエデン
京禄+木下剛
[土木技術]
アウトバーンの初期設計思想 造園家との共同作業
鈴木圭
山岳道路のデザイン 地形の意味論を踏まえた道路設計へ
関文夫
場所をつなぐ構造物 新しい橋のデザインに向けて
鈴木圭
川のデザイン 治水技術から川らしさを求めて
関文夫
[環境]
「環境」の発見 デザイン・ウィズ・ネイチャーの現代的意味
吉田謙一
「大規模商業開発」のスタイル 環境グラフィックス作戦
赤間豊
循環型地域社会構築技術 グローバリズムの崩壊と新しい価値観の胎動
鵜飼修
ドイツ的環境創造をめぐって ビオトープの地域性
横張真
場のマチュアリティ 技術を育む人、技術が支える場
荒井歩
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