美術館史年表美術館Book Guide変容するミュージアム──21世紀美術館研究

20世紀美術館史年表|鷲田めるろ+中野勉
Ver1.0
1961-1980

パリ市近代美術館が旧万国博覧会場のパレ・ド・トーキョーに開館する

《運動と芸術》展ストックホルム近代美術館アムステルダム市立美術館
企画=ポンテュス・フルテン(ストックホルム近代美術館)
ヴィレム・サンドベルク(アムステルダム市立美術館)
キネティック・アートの傾向を総括


《ニュー・リアリスト》展
[シドニー・ジャニス画廊、ニューヨーク]
アメリカにおけるポップ・アート


《ポップ・アート》展ソロモン・R・グッゲンハイム美術館

ル・コルビュジエ、フランス文化大臣アンドレ・マルローの依頼で
ラ・デファンスを候補地として「20世紀美術館」を計画する。
1965年、ル・コルビュジエの死により廃案

マルセル・デュシャンのアメリカで初めての回顧展[パサデナ、10月]
企画=ウォルター・ホップス デュシャンの再評価

ホイットニー美術館、現在地(マディソン街945番地)に移転


《ポスト・ペインタリー・アブストラクション》展ロサンゼルス・カウンティ美術館
企画=クレメント・グリーンバーグ(美術評論家、アメリカ)

《建築家なしの建築》展[ニューヨーク近代美術館]
企画=バーナード・ルドルフスキー 雑種建築に注目

マーグ財団設立[サン・ポール・ド・ヴァンス(フランス)]


《応答する目》展[ニューヨーク近代美術館]
企画=ウィリアム・G・サイツ オプ・アートの傾向を総括

《光と運動》展[ベルン] キネティック・アートを取り上げる

ロサンゼルス・カウンティ美術館新館開館



ホイットニー美術館新館開館[9月27日] 設計=マルセル・ブロイヤー

《プライマリー・ストラクチュアズ》展ジューイッシュ美術館、ニューヨーク]
企画=K・マックシャイン アメリカとイギリスの新しい彫刻を集める

《コンテンポラリー・フォトグラファーズ:
社会的風景に向かって》展
[イーストマン・ハウス、1967年(第2回)、1968年(第3回)]
企画=ネーサン・ライオンズ 


《ニュー・ドキュメンツ》展[ニューヨーク近代美術館]
企画=ジョン・シャーカフスキー(同館写真部長)
主観的なドキュメンタリー写真の傾向を総括

ホイットニー美術館インディペンデント・スタディ・プログラム創設
美術館スタッフの養成を行なう

パリ市近代美術館
ARC(Animation/ Recherche/ Confrontation 活動・研究・照合)設立
館長=ピエール・ゴディベール 先鋭的な現代美術展を行なう


ベルリン新国立ギャラリー開館 設計=ミース・ファン・デル・ローエ
1階は内部に構造柱のない単一のスペース

《サイバネティック・セレンディピティ》展
[ICA(ロンドン)、6月]
企画=ヤシャ・ライハート メディア・アート展の先駆

クリスト、ベルン・クンストハレを梱包する[7月]

《機械:機械時代の終わりに》展[ニューヨーク近代美術館、11月]
企画=ポンテュス・フルテン

CNAC(Centre National d'Art Contemporain:国立現代美術センター)設立[パリ]

ヨーロッパで最初のウォーホル展ストックホルム近代美術館、2月10日−3月17日]
企画=ポンテュス・フルテン、カスパー・ケーニヒ
アムステルダム市立美術館ベルン・クンストハレ、オスロのフス美術館を巡回

第4回《ドクメンタ》開催[6月27日−10月6日]


フィラデルフィア美術館、デュシャンの「遺作」を公開。15年間、複製を禁止

《現実の芸術、アメリカ1948−68》展[ニューヨーク近代美術館]
企画=E・C・グーセン ミニマリズムの傾向を総括

東京国立近代美術館開館[東京]

《態度が形になるとき》展ベルン・クンストハレ
企画=ハロルド・ゼーマン コンセプチュアル・アート、パフォーマンス


《インフォメーション》展[ニューヨーク近代美術館]
コンセプチュアル・アートの傾向を総括

《シュポール/シュルファス》展パリ市近代美術館ARC]

第10回日本国際美術展《人間と物質》 企画=中原佑介

日本万国博覧会

海外初の原爆写真展《広島と長崎》開催
[ニューヨーク文化センター]

ロバート・スミッソン《スパイラル・ジェッティ》


ウォルター・デ・マリア《ライトニング・フィールド》
[−1977] アースワーク


第5回《ドクメンタ》開催[6月30日−10月8日]
テーマは「リアリズムとは何か」。
総合コミッショナー=ハロルド・ゼーマン

キンベル美術館開館[テキサス州フォートワース] 設計=ルイス・カーン(1966−)
展示室に19世紀の美術館によく用いられたヴォールトを復活させる


「開かれた美術館」討論・研究会[バーゼル・クンストハレ]
参加者=ディ・ヴィルデアムステルダム市近代美術館館長)
ピエール・ゴディベールパリ市立美術館ARC館長)
ポンテュス・フルテンストックホルム近代美術館館長)など

ホイットニー美術館分館開館


ニューヨーク近代美術館、ヴィデオ部門を設置 ヴィデオ・アート初の国際会議

群馬県立近代美術館開館[高崎] 設計=磯崎新
立方体のフレームをずらす。自然光の入る場所と入らない場所を積極的に分ける

インターナショナル・センター・オブ・フォトグラフィ(ICP)開館[ニューヨーク]
企画=コーネル・キャパ



西武美術館開館[東京池袋]

P.S.1開館[ニューヨーク] 主催=アラナ・ヘイス
「芸術と都市資源協会(Institute for Art and Urban Resources)」が
取り壊しを予定されていたパブリック・スクール(PS)を引き取り、
「プロジェクト・ステュディオ(PS)1」と命名。
ロフトを使ったアトリエに近い空間をアート・スペースとして用いる


ホログラフィ美術館開館[ニューヨーク]

第1回《ミュンスター彫刻プロジェクト》 
企画=カスパー・ケーニヒ


ナショナル・ギャラリー東館開館[ワシントン]
設計=I・M・ペイ


ポンピドゥー・センター創立[パリ、1月] 
設計=レンゾ・ピアノ、
リチャード・ロジャース(1971年、コンペ)
160m×50mの展示空間を
柱や壁のないひとつの空間とし、
展示には仮設壁を用いる
館長=ポンテュス・フルテン
チーフ・キュレーター=ジェルマン・ヴィアット
「開かれた美術館」の概念
開館展は《デュシャン回顧展》
写真部も設置されるが、当初は名目のみ。
1981年以降本格的に収集開始。
建築のコレクションの方針はなし。
ベルナール・ユエは『Architecture d'Aujourd'hui』誌の巻頭に
「フランスにおける建築美術館の必要性を擁護する」と題した論説を発表し、批判

第6回《ドクメンタ》開催 テーマは「芸術とメディア」

《パリ−ニューヨーク》展ポンピドゥー・センター内国立近代美術館
スティーグリッツの291ギャラリーを再現。
デザイン、建築、文学、音楽も同等に取り上げる。
1981年の《パリ−パリ》展まで二都展のシリーズ


《パリ−ベルリン》展ポンピドゥー・センター内国立近代美術館
企画=ジャン=ユベール・マルタン

メアリー・ブーン画廊開設[ニューヨーク]
ニュー・ペインティングの拠点となる

《鏡と窓:1960年以後のアメリカ写真の展望》展[ニューヨーク近代美術館]
企画=ジョン・シャーカフスキー


《パリ−モスクワ》展ポンピドゥー・センター内国立近代美術館
企画=ジャン=ユベール・マルタン


《ヴェネツィア・ビエンナーレ》に建築部門が創設される

《パリ青年ビエンナーレ》に実験映画部門が創設される

ギャラリー・アエーデス開設[ベルリン]
主宰=クリスティン・ファライス 建築ギャラリーの先駆

《古典主義の後で》展サン=テティエンヌ美術館
主にドイツ・アメリカでの潮流であったニュー・ペインティングをフランスで初めて大規模に紹介

1901-1920
1921-1940
1941-1960
1961-1980
1981-2000