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特集:201301 2012-2013年の都市・建築・言葉 アンケート<

畠山直哉

●A1

伊東豊雄

ものごとに正対し、それに向かってまっすぐに発言することは、子供にしかできないと考える、怠惰なすれっからしたちを、深く反省させた。大人の役割は、シニシズムに浸ることではなく、シニシズムを超えようとする態度を周囲に見せることだった、という当たり前で大事なことを、多くの人に思い出させた。情動を知性や創造行為に、どう接続させればよいかの手本を、常にライブで示す、希有な方。

高山明

いわゆる「作品」が、僕らの視界から消えてしまったように見える時代に、バランス良く地面に足をつき、存分に世界を掘り下げ「作品」を見つけ、それを収穫して分配することのできる、希有な方。演劇、建築、風景、言語、政治にかかわる世界各地の同時代の知性と、確かに「作品」によって会話することができる日本人だと思わせる。方法は超モダンだが、受けとられる感覚はクラシック。生半可でなくたぶんギリシア時代からあるものくらい。

●A3

たくさんあって書ききれないが、自分よりも世界の方に味方して起こされた行動は、すべて「すばらしい」というほかない。その逆のものは「クソ食らえ」。


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