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46 パリ、近代建築黎明期
パリの近代建築黎明期
パリの都市空間は、空間というより時空間というほうがふさわしい。どんな空間の隙間からも歴史の厚みが滲み出てくる。パリを18世紀以前の石の時代、19世紀の鉄の時代、20世紀のコンクリートの時代と大きく分類することができるかもしれない。現在のパリは、それらが層のように積み重なってできている。幸運にも2年間パリに住む機会があり、この間に撮ったパリの写真もかなりの量になった。それらを数回に分けてこの場で公開する機会を頂いた。機会をあたえてくれた五十嵐太郎さん、感謝いたします。
パリの写真を時代別に、以後3回に分けて掲載する予定です。
1.「パリ、近代建築黎明期」(19世紀、鉄の時代)
2.「パリ、近代建築の時代」(20世紀前半、コンクリートの時代)
3.「パリ、近代から現代へ」(20世紀後半、多様性に向かって)
今回の「パリ、近代建築黎明期」では、主に19世紀のパリの建築写真を集めた。最初の北駅以外は、ほぼ年代順に並んでいる。19世紀には、駅舎、パサージュ、マルシェをはじめ、新しい都市空間が次々に鉄骨とガラスで作られていった。19世紀末には、アール・ヌーヴォーが生まれ、鉄の造形を自在に操る。光と影、時間と空間が織物のように交錯するパリの都市空間を楽しんでいただければ幸いです(パリの建築に関して、さまざまな助言とアドバイスを林要次氏から頂いたことを、ここに記して感謝します)。
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pic レオンス・レイノー/ブレヴィル、ジャック=イニャス・イットルフ(改修)《北駅》 [1] [2]
pic パサージュ・デュ・ケール
pic ヴィール、ジャン=ルイ・グリサール「パサージュ・デ・パノラマ」 [1] [2]
pic フランソワ=ジャン・ドゥラノワ「ギャルリー・ヴィヴィエンヌ」
pic フランソワ・マゾワ、アントワーヌ・タヴェルニエ「パサージュ・ドゥ・ショワズュール」
pic パサージュ・デュ・ポンソー
pic パサージュ・デュ・プラド
pic イポリット・デタイユール、ロマン・ド・ブルジュ「パサージュ・ジュフロワ」 [1] [2]
pic イポリット・デタイユール、ロマン・ド・ブルジュ「パサージュ・ヴェルドー」
pic マリー=ガブリエル・ヴーニイ《シテ・ナポレオン》 [1] [2]
pic ルイ=オーギュスト・ボワロー、ルイ=アドリアン・リュソン《サン・トゥージェーヌ教会》 [1] [2]
pic ジュール・ド・メランドル、エルネ・ルグラン《旧タンプル市場》
pic サン・カンタン市場
pic エクトール・ギマール/アレクサンドル・ビゴ《カステル・ベランジェ》
pic シャルル・ド・モンタルナル《レオミュール通り118番地の集合住宅》
pic ジョルジュ・シュダンヌ《ル・パリズィアン・リベレ新聞社》
pic レオミュール通り
pic アンリ・ソヴァージュ、シャルル・サラザン《シテ・ラルジャンティーヌ》 [1] [2]
pic フランツ・ジュルダン、アンリ・ソヴァージュ/アレクサンドル・ビゴほか《サマリーテーヌ百貨店》
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pic パリの夜景
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