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南後──古墳の形がもつ強度はニュアンスとしては分かるのですが、住宅や超高層といった場合に、スケールによって形の強度を支える条件は変わるのでしょうか。
平田──表面積の話でいくと、メキシコの例では光を拡散させるために表面積を増やしている。《ギャラリーS》の例では人のための床面積を確保するために表面積を増やしている。要請は違うけれど、同じ原理が引き寄せられる。だけど一方で、同じ原理なんだけれども、起こっていることは微妙に違う。そういうところでスケールの問題が介在してくると思っています。同じ原理が異なったスケールで展開できると思っています。スケールレスでありえる。でも同じ展開ではない。篠原さんはそれに対しては違うと言っていて......
出演者プロフィール
平田晃久
1971年生まれ。京都大学大学院修了。平田晃久建築設計事務所代表。京都造形芸術大学、日本大学、東京理科大学非常勤講師。作品=《House H》《House S》《sarugaku》《Showroom H(桝屋本店)》ほか。