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天内──堀口捨己の《紫烟荘》は、茅葺き屋根に近代建築的な白い箱が無理矢理接合されています。そのころの邸宅には、和洋折衷というか、和洋が併置されているものが多くありました。堀口さんの場合は、小住宅のなかで両者がより暴力的に接合されたんですね。それに対して坂倉準三の住宅は、日本的なものと西洋的なものが無理なくミックスされているような印象を受けます。......
出演者プロフィール
大村理恵子
1969年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。人間関係学科人間科学専攻。ワタリウム美術館などを経て、現在、パナソニック電工汐留ミュージアム学芸員。
天内大樹
1980年東京生まれ。2008年東京大学大学院(美学芸術学)博士課程単位取得満期退学。現在日本学術振興会特別研究員(PD、大阪大学)、國學院大学兼任講師。共訳書にエイドリアン・フォーティー『言葉と建築──語彙体系としてのモダニズム』(鹿島出版会2006)、共著書に柳沢田実編『ディスポジション:配置としての世界』(現代企画室2008)。分離派建築会についての論文を準備中。
関連項目
テーマ討議 坂倉準三展をめぐって
1.建築展と資料保存──二つの「坂倉準三展」から 9/14
2.家具から都市へ──坂倉準三の仕事 9/16
3.日本的なるものへの意識──坂倉準三と美学 9/17
建築家 坂倉準三展
モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン
会場:パナソニック電工 汐留ミュージアム
会期:10:00〜18:00まで
*入館は17:30まで
詳細:
美術館ウェブサイト