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建築文化週間2011建築夜楽校「3.11以後の日本」(港区・10/6・14)

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、未曽有の規模の災害を日本にもたらし、国土の全般に渡る脆弱性を浮き彫りにしたといえよう。防災、エネルギー、コミュニティ、政治など、様々な分野における問題点が明らかになってきたが、それらは別の側面からいえば、東京への一極集中、地方都市の過疎化などを結果として促してきた国土計画のきしみが顕在化したものであるともいえる。1960年代以降、数次にわたり策定されてきた全国総合開発計画は、全国的な開発から分散型の国土形成へと変化しつつ国土再編を担ってきた。しかし東日本大震災を経た今、国土計画レベルの「リスクヘッジ」を行うために、根本的な再考を迫られつつある。
そこで本企画は「3.11以後の日本」と題し、「分析」と「提案」という二つの視点から、震災後の日本社会の設計コンセプトについて、分野を超えて討議する。第一夜では、国土や防災、都市計画といった側面から震災後の状況を分析に捉え、新しい都市と社会を国土レベルで構築していくための方法論を討議する。第二夜では、被災地で実際に活動する行政の担当者や復興計画の関係者の提案などを報告し、現代社会を総合的に再設計するためのコンセプトを討議する。二夜の議論を通じて、被災地の今後、そして日本の今後を考えていく。

■第1夜:「3.11以後の日本──国土・災害・情報」(分析編)
日時:2011年10月6日(木) 18:00〜20:30(開場17:30)
パネリスト:磯崎新(建築家)
      小野田泰明(建築計画、東北大学教授)
      中島直人(都市計画、慶応義塾大学環境情報学部専任講師)
コメンテーター:五十嵐太郎(建築批評家、東北大学教授)
モデレーター:松田達(松田達建築設計事務所主宰、建築系ラジオ共同主宰)

■第2夜:「3.11以後の日本──新しい日本の設計コンセプト」(提案編)
日時:2011年10月14日(金) 18:00〜20:30(開場17:30)
パネリスト:戸田公明(大船渡市長、清水建設出身、高台移転を提案)
      藻谷浩介(地域エコノミスト、日本政策投資銀行参事役、
           復興構想会議検討部会)
      蓑原 敬(都市計画家、蓑原計画事務所代表、
           神戸芸術工科大学客員教授)
コメンテーター:東浩紀(批評家、早稲田大学文化構想学部教授)
モデレーター:藤村龍至(藤村龍至建築設計事務所主宰、東洋大学専任講師)
会場:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
定員:300名(当日先着順)参加費:無料
問合せ:日本建築学会事務局出版・普及事業グループ三島
TEL:03-3456-2056 E-mail:mishima@aij.or.jp

■「3.11以後の日本」展
会期:10月5日(水)〜10月16日(日) 9:00〜19:00
会場:建築会館ホール1F・建築博物館ギャラリー(東京都港区芝5-26-20)
入場料:無料
出展者:磯崎新、下河辺淳、豊川斎赫、アーキエイド、
    都市計画遺産研究会+笑顔のかまいし応援隊


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