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アート・アーチ・ひろしま2013「サイト─場所の記憶、場所の力─」(広島・10/14まで)

本展は「サイト(場所)」と密接な関係を持つ美術表現をテーマに、イサム・ノグチから現代のアーティストまで国内外のアーティストの試みを取り上げ、紹介します。

彫刻家であり、庭、公園、橋を造り都市計画を担ったトランスナショナルなアーティスト、イサム・ノグチ(野口勇、1904年ロサンゼルス生まれ、1988年ニューヨーク没)は、広島市が公募したコンペに入選し、平和記念都市計画に着手していた丹下健三の依頼によって原爆慰霊碑案を手がけました。ノグチ案は委員会に却下され実現を見ることはありませんでしたが、和やかな丸みを持った形は、地下には霊安室を備えた2層構造をしており、深い精神性を帯びた造形として人々の記憶に現在も残っています。

本展は広島市現代美術館が1/5模型を所蔵しているこのイサム・ノグチの《広島の原爆死没者慰霊碑》をはじまりに、国内外のアーティストによる「サイト(場所)」に対する取り組みを探求します。

場所の記憶、歴史からインスピレーションを受け、場所の携える物語を美術表現がいかに引き出し、可視化し、現代に暮らす私たちに振り返ることを促すのか。また、未来を見据える機会を与えてくれるのか。

「サイト(場所)」について言及するアーティストたちによるアン・モニュメンタルな作品やプロジェクトを通じた作品に注目し、痛みや喪失の記憶、また故郷への懐かしさの記憶など、記憶をめぐる場所との繋がりをヒロシマの地で共有し、考えます。
[広島市現代美術館公式サイトプレスリリースより]

会 期:2013年7月20日(土)〜10月14日(月・祝)
時 間:午前10時〜午後5時 ※入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日(祝休日にあたる場合開館し、翌日休館)
観覧料:一般800(600)円、高・大学生および65歳以上400(300)円
    ※( )内は前売りおよび20人以上の団体料金 ※中学生以下:無料
URL:http://www.hiroshima-moca.jp/main/site.html


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