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「受容と順応──西洋建築の行間を読む」(港区・11/26)

「受容と順応──西洋建築の行間を読む」(港区・11/26)

わが国の西洋建築史研究は現在成熟期を迎えています。西洋諸国の研究蓄積と最新動向を踏まえた専門的な研究は高いレベルに達し、一般的にもゴシック、ルネサンス、バロック...といった明快な様式史の流れは広く知られるようになりました。しかし一方で、近年では素養としての西洋建築史がかつてほど重要視されなくなり、専門化が進む西洋建築史研究の可能性が、限られた専門家のサークルの外で理解されにくくなっているように見受けられます。そこで本シンポジウムでは、美術史、庭園史、都市史といった建築史の近傍分野における気鋭の研究者を迎え、西洋建築史内部の専門的領域を「受容」Adoption と「順応」Adaptation というキーワードによって横断的に俯瞰することを試みます。建築の理念や形の伝わり方、受け入れられ方、そこにあらわれる能動性や意図、受容された理念や形が新しい環境にどのように「順応」するのか。あるいは新しい建築の登場により都市がどう変容するのか。不純で、曖昧で、柔軟な建築の受容のされ方や適応の仕方を示すことで、従来の時代や地域による区分を超え、学際的でオープンな西洋建築史の新たな魅力を提示できれば幸いです。

[プレスリリースより]


『受容と順応──西洋建築の行間を読む』
(シンポジウム:西洋建築史研究の新たな地平)


日時

2016年11月26日(土)13:00-19:00


会場

東海大学高輪キャンパス4304教室
(東京都港区高輪2-3-23)


参加費

会員1,000円、会員外1,200円、学生500円
(資料代含む、当日会場でお支払いください)


主催

日本建築学会 建築歴史・意匠委員会 西洋建築史小委員会


■趣旨説明
伊藤喜彦(小委員会幹事/東海大学)

■13:15-14:15
「形式の受容/意味の順応:ゴシック期のドイツにおける建築タイプの変容」
岩谷秋美 (東京藝術大学)

■14:15-15:15
「人文主義者が設計した庭:ダニエーレ・バルバロとパドヴァ植物園(1545年)」 桑木野幸司 (大阪大学)

■15:30-16:30
「ヴェネツィアの近代化:水都としてよみがえる新たな建築空間」
樋渡彩 (東京藝術大学)

■16:30-17:30
「都市組織としてのアール・ヌーヴォー:パリ近代都市改造を通じたファサディズムの変容」
松本裕 (大阪産業大学)

■コメント
中谷礼仁 (早稲田大学)、三宅理一 (藤女子大学)

■総括
星和彦(前橋工科大学)


申し込み
ウェブサイトよりお申込みください。

詳細
http://www.aij.or.jp/jpn/symposium/2016/161126.pdf


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