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ソーシャリー・エンゲイジド・アート展──社会を動かすアートの新潮流(千代田区・2/18-3/5)

近年、世界的に「ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)」への関心が高まっています。SEAとは、現実社会に積極的に関わり、人びととの対話や協働のプロセスを通じて、何らかの社会変革(ソーシャル・チェンジ)をもたらそうとするアーティストたちの活動をいいます。彼らがめざしているものは、日常生活における小さな意識の変化から社会制度の転換まで、幅広く多様です。また、表現の手段や方法も、社会の具体的な課題や問題を、絵画・彫刻、映像、音楽、パフォーマンス、演劇など様々な創造領域と結びつけるもので、なかには、「これがアート?」と思えるようなユニークなスタイルもあります。しかし、どの活動も、社会との深い関わり(=エンゲイジメント)が強く意識されており、いっときのイベントに終わらない、持続的なアプローチを伴うものです。例えば、本展で紹介するペドロ・レイエスは、2008年から銃を回収するキャンペーンを展開し、銃をシャベルや楽器に作り替えた作品で、銃社会からの脱却を訴えてきました。
このようなSEAの世界的潮流と同調するように、日本でも近年、地域社会と関わるアーティストが増えてきました。本展では、とくに3・11以降顕著となった、社会への関わりを強く意識した日本人アーティストの活動に注目し、海外の代表的なSEAプロジェクトとともに紹介することで、日本におけるSEAの文脈を掘り起こす試みです。展覧会では、実践事例のドキュメントを展示するほか、本展を機に新しいプロジェクトを展開する3組のアーティストの活動をライブと記録で紹介します。
国内外の実践を比較議論し、日本におけるSEAの特性や可能性を探る、日本初の展覧会として、海外発信も予定しています。 本展が今後の若いアーティストの活動を刺激し、加えて、地方創生が叫ばれる現在、地域のアート団体をはじめ行政、市民などに新しい発想をもたらすきっかけとなることを期待します。

ウェブサイトより]

会期

2016年2月18日(土) - 3月5日(日)
11:00 - 20:00(最終入場19:00)


会場

アーツ千代田3331
(東京都千代田区外神田6丁目11-14)


入場料

一般1000円/大学生以下500円(要学生証)


休館日

なし


参加アーティスト(プロジェクト)

ペドロ・レイエス
ママリアン・ダイビング・リフレックス/ダレン・オドネル
西尾美也
明日少女隊
ミリメーター


参加アーティスト(展示)

アイ・ウェイウェイ
スザンヌ・レイシー
フィフス・シーズン
パーク・フィクション/マージット・チェンキ/クリストフ・シェーファー
プロジェクト・ロウ・ハウス
高川和也
丹羽良徳
藤元明
山田健二
若木くるみ


主催

特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター


ウェブサイト
http://sea2017.seaexhibition.site/





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