INFORMATION

東京工業大学「建築教育とその空間」シンポジウム(目黒区・6/14)

建築は社会の変化を映すものであると同時に、時代を超えた価値をつくりだすものでもあります。こうした特徴は建築の教育理念にも反映され、世界各国の建築の学校が独自のカリキュラムや空間をつくって建築教育を行っています。しかし建築教育の空間や施設は、各学校の成立時期の考え方に合わせて作られているので、新たな教育のあり方と齟齬をきたし、これを制限する場合も考えられます。逆に新しい空間が建築教育のあり方の更新を見えるようにするだけでなく、その進行を促す場合もあるでしょう。また、施設の維持管理については、学生数、教員数など学校の規模に依存せざるを得ません。建築教育のあり方と、その空間は、切っても切れない関係にあるのです。
東工大の建築教育の空間は、1965年竣工の近代的な校舎建築で現在は行われています。学部は一学年45名の小所帯ですが、2016年度からは組織替えがあり一学年60名になる予定です。また国際交流が進んだ結果、留学生は大幅に増加しましたが、空間の容量はこれまでと変わりません。大学院生は研究室に所属していますが、デザイン系の学生が自由な創作活動を行える空間が十分に用意されているとは言えません。また、建築設計や施工の分野にもコンピューテーションによる革新がもたらされつつありますが、今のところ建築設計教育の現場には導入できずにいます。建築教育のあり方とその空間を一体的に再考する時期であると感じています。
本シンポジウムは、建築教育に携わるとともに、建築教育の空間の設計に携わってこられた建築家・大学教員の方々をお招きして、最新の建築教育の空間について報告していただき、建築教育のあり方と空間を一体のものとして議論しようとするものです。多様な立場、経験に基づく、自由な意見交換が起こることを期待しています。

日時:6月14日(日)13:30-17:30
場所:東京工業大学 緑が丘6号館1階 緑が丘ホール
主催:東京工業大学大学院建築学専攻
共催:東京工業大学世界トップレベルの海外大学からの教員招聘プログラム、東京工業大学教育施設環境研究センター、TIT建築設計教育研究会


登壇者(敬称略):
ナデール・テラーニ(MIT)
デイナ・ブントロック(UCB)
千葉学(東京大学)
小野田泰明(東北大学)
小嶋一浩(横浜国立大学Y-GSA)
安田幸一(東京工業大学)
ゲスト:丸山俊夫(東京工業大学 理事・副学長)
司会:塚本由晴


タイムスケジュール
13:30-13:40  オープニングスピーチ(丸山)
1340-13:45  趣旨説明(塚本)

セッション I:インターディシプリナリー
13:45-14:15  ナデール・テラーニ ジョージア大、メルボルン大、トロント大の試み
14:15-14:35  小野田泰明 国際ワークショップ、震災、卸町、東北大での試み
14:35-14:55  千葉学  東北大、工学院大、東大での試み
14:55-15:25  討論 1
15:25-15:35  - 10分休憩 -

セッション II:サステイナブルデザイン
15:35-16:05  デイナ・ブントロック
16:05-16:25  小嶋一浩 ハノイ大、カザフスタン、Y-GSAでの試み
16:25-16:45  安田幸一 東工大での試み
16:45-17:15  討論 2
17:15-17:25  総括、閉会挨拶(宮本)
17:30-19:00  懇親会



このエントリーをはてなブックマークに追加

前の記事:八束はじめ・布野修司対論シリーズ第6回「
次の記事:JIA建築セミナー2015 原点と先端現
INDEX|総目次 NAME INDEX|人物索引 『10+1』DATABASE
ページTOPヘ戻る