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山本──[デベロッパーが住宅を供給する]相手は住人じゃなくて投資家ですよね。そういった、住宅を投資の対象として考えた20世紀の経済そのものが、今回のサブプライム問題で大破綻をしたんだという気がするんですね。その最初のもとをつくったのが、20年代の建築家たちの集合住宅だったわけです。西川祐子さんだったと思うのですが、「集合住宅は20世紀の悪夢だった」と。それはそうだと思うんですよね。一住宅一家族というシステムは、経済を高度成長させるには非常に有効な商品だったけれども、われわれが本当に豊かに生活していくために、あれでよかったのかなと。そこをもう一度考える必要があると思うんですよね。"