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松田──建築家2.0というヴァージョン・アップした建築家として、〈地域社会圏〉という建築と都市と社会の接点に、理顕さんが向かわれているように思います。
山本──単純に〈地域社会圏〉という400人くらいの単位にしただけで、圧倒的に効率がいいんですよ。電力の供給にしても、その場で発電して熱をつくって供給した方がはるかに安いしね。ゴミにしても、高齢者へのサービスにしても、圧倒的にその中で考えた方が有利なんですよ。いま与えられている社会システムの内側だけで考えていくことは、完全に破綻しているわけだから。建築家が思っているよりも、20世紀につくった建築のシステムというものは、国家に非常に強い影響を与えているはずなんですね。 "