アルゴリズム、方法論の多様性と対立性
松川昌平+田中浩也+藤村龍至+柄沢祐輔+松田達
2009年6月 9日 慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC) MP3 16.2MB 23'34''
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柄沢──僕も今の田中さんと松川さんの話に同感ですが、もう少し分けて考えられることもあるかと思います。今のお話は、「初期値と演算」というように分けることができるし、たとえば「種と花」というように分けることができます。最初に、種や初期値を設定し、その後で演算結果が計算などを介して立ち上がるというのがアルゴリズムの検証の2つのプロセスです。しかし、最初の種や初期値自体を生み出す時にもアルゴリズムが使えるというのが僕自身の考えです。人が無意識に考えている幾何学にアルゴリズム的な思考を加えていくと、種としての幾何学自体、全く異なるものが立ち上がってしまう。それがアルゴリズムのダイナミズムだと思うのです。種自体も新しく作ることができる。それは、ギリシャ哲学やギリシャ数学をやっていくとよくわかります。......