「エレメント」展について
セシル・バルモンド+野村しのぶ(東京オペラシティアートギャラリー)+松田達
2009年10月18日 東京オペラシティアートギャラリー MP3 18MB 26'12''
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松田──今日は東京オペラシティアートギャラリーにて、セシル・バルモンドさんにインタヴューします。来年この場所で開かれる展覧会のコンセプトと概要についてお話いただければと思います。
バルモンド──東京での展覧会は「エレメント」というものです。エレメントとしての自然という考えに対して、抽象的なエレメントです。建築家としてわれわれがデザインするとき、抽象化を経てから現実化します。このギャラリーでは二種類の空間を見せたいと思います。ひとつは自然についてのもので、絵画やドローイングから生まれてきた川、水などあらゆるものです。もうひとつはそれと対照的に、抽象的なインスタレーションです。フラクタルがどのように見えるかということも日本の皆さんにお見せしたいと思います。フラクタルについてわれわれは多く話しているのに、その意味をあまり知らないからです。フラクタルがどのようなものかわかる部屋をつくります。もちろん私のプロジェクトも紹介します。 展覧会は興味深い体験となるでしょう。......
※このインタヴューはすべて英語です。
出演者プロフィール
セシル・バルモンド(Cecil Balmond)
1943年生まれ。建築構造家。スリランカ出身。英国サウサンプトン大学卒業後、1966年、オーブ・アラップに入社。レム・コールハースやダニエル・リベスキンドら著名な建築家の作品の構造設計を担当。現在、ペンシルバニア大学教授。主な構造設計作品に《カーサ・ダ・ムジカ》(レム・コールハース、2003)、《CCTV新社屋》(レム・コールハース、2008)など。