PLAY
五十嵐──豊田市美術館で行なわれた石上純也さんの展覧会は初日に間に合わなかったんですね。翌日の新聞には間に合わなかったことが事件として扱われていました。最近の展覧会ではこんな事件はないような気がするんですが、昔のアーティストは平気で間に合わない、という事件は起こしてたんですか？......
1946年生まれ。ブロガー。美術史批評家。立教大学大学院特認教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会幹事。気体分子ギャラリー主宰。
天内大樹
1980年東京生まれ。2008年東京大学大学院（美学芸術学）博士課程単位取得満期退学。現在日本学術振興会特別研究員（PD、大阪大学）、國學院大学兼任講師。共訳書にエイドリアン・フォーティー『言葉と建築──語彙体系としてのモダニズム』（鹿島出版会、2006）、共著書に柳沢田実編『ディスポジション：配置としての世界』（現代企画室、2008）。分離派建築会についての論文を準備中。
五十嵐──豊田市美術館で行なわれた石上純也さんの展覧会は初日に間に合わなかったんですね。翌日の新聞には間に合わなかったことが事件として扱われていました。最近の展覧会ではこんな事件はないような気がするんですが、昔のアーティストは平気で間に合わない、という事件は起こしてたんですか？......
出演者プロフィール
彦坂尚嘉1946年生まれ。ブロガー。美術史批評家。立教大学大学院特認教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会幹事。気体分子ギャラリー主宰。
天内大樹
1980年東京生まれ。2008年東京大学大学院（美学芸術学）博士課程単位取得満期退学。現在日本学術振興会特別研究員（PD、大阪大学）、國學院大学兼任講師。共訳書にエイドリアン・フォーティー『言葉と建築──語彙体系としてのモダニズム』（鹿島出版会、2006）、共著書に柳沢田実編『ディスポジション：配置としての世界』（現代企画室、2008）。分離派建築会についての論文を準備中。
PLAY
長田──半分くらいが斜面地の雑木林になっていて、平らな敷地が実際の敷地の三分の一くらいしかないような敷地です。敷地の高低差が4メートル近くあるので、それを高いところから降りていって、屋根の上から建物の中にアプローチする形をとっています。
1968年名古屋生まれ。1990年福井大学工学部建築学科卒業。1990-1994年安藤忠雄建築研究所。1994年ICU一級建築士事務所共同設立。2002-2003年文化庁新進芸術家海外留学制度研修によりフィレンツェ大学留学。2008年より奈良女子大学住環境学科准教授。
竹口健太郎
1971年京都府生まれ。1994年京都大学工学部建築学科卒業。1994-1998年京都大学大学院工学研究科建築学教室。1995-1996年AAスクール留学。1998年アルファヴィル設立。
島田陽
1972年兵庫県神戸市生まれ。1994年京都市立芸術大学環境デザイン科卒業。1996年同大学大学院修了。1997年タトアーキテクツ／島田陽建築設計事務所設立。
長田──半分くらいが斜面地の雑木林になっていて、平らな敷地が実際の敷地の三分の一くらいしかないような敷地です。敷地の高低差が4メートル近くあるので、それを高いところから降りていって、屋根の上から建物の中にアプローチする形をとっています。
出演者プロフィール
長田直之1968年名古屋生まれ。1990年福井大学工学部建築学科卒業。1990-1994年安藤忠雄建築研究所。1994年ICU一級建築士事務所共同設立。2002-2003年文化庁新進芸術家海外留学制度研修によりフィレンツェ大学留学。2008年より奈良女子大学住環境学科准教授。
竹口健太郎
1971年京都府生まれ。1994年京都大学工学部建築学科卒業。1994-1998年京都大学大学院工学研究科建築学教室。1995-1996年AAスクール留学。1998年アルファヴィル設立。
島田陽
1972年兵庫県神戸市生まれ。1994年京都市立芸術大学環境デザイン科卒業。1996年同大学大学院修了。1997年タトアーキテクツ／島田陽建築設計事務所設立。
第13回TEPCO快適住宅コンテスト提案部門
入選作品クリティーク 後編
青木淳＋五十嵐太郎＋松田達＋阿部妙子（武蔵野美術大学大学院）
＋馬場隆行・岡慶一郎（京都工芸繊維大学大学院）
2009年12月20日 建築会館ホール MP3 6.9MB 15'00''
松田──審査員の青木淳さんと、最優秀賞を受賞した阿部妙子さん、優秀賞の馬場隆行・岡慶一郎さんに来ていただいています。彼らの作品に関して青木さんからコメントをいただきたいと思います。...馬場・岡さんの案は、二重の円で都市のなかを囲って、その中が完全に白い空間として漂白されている。そこにいくとジェンダーから解放されるという案です。...
馬場──雪景色です。朝起きて雪が降っていた時に、心が自由になったような感覚を建築で表現できないかと思いました。...
青木──馬場・岡さんの案にコメントすると、この作品は正直、ジェンダーとはほとんど関係ないのです。普通だと残らないのだけれど、なぜ残ったか。まず、非常に綺麗な世界を作れたからだと思います。そしてご本人方は、少し変わる、雪景色と同じと言っているけれど、僕含め、他の審査員は大きく変わっていると思ったはずです。......
出演者プロフィール
青木淳1956年、神奈川県生まれ。1982年、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。磯崎新アトリエに勤務。1991年より株式会社青木淳建築計画事務所設立。主な作品に《遊水館》（1993）、《潟博物館》（1997）、《青森県立美術館》（2005）など。
http://www.aokijun.com/ja/news/
関連項目
第13回TEPCO快適住宅コンテスト提案部門TEPCOインターカレッジデザイン選手権公開審査会
ジェンダーを考える家 結果発表
http://www.kenchiku.co.jp/tepco_si2009/
PLAY
倉方──ここはもともとはなんだったのですか？
近藤──もともとは倉庫だったんですけど、この建物自体は40年前に造られた古い建物で、いろいろなことに使われてきました。この建物になる前は看板屋として使われていて、工場の役割もはたしていたそうです。1階は鉄骨造で、2階は木造でちょっと変わった造りになっています......
1975年 愛媛県生まれ。1999年 名古屋工業大学卒業。1999-2006年 妹島和世建築設計事務所・SANAA勤務。2006年 近藤哲雄建築設計事務所設立。2008年 東京建築士会住宅建築賞。2009年 北の創作椅子展最優秀賞。
倉方──ここはもともとはなんだったのですか？
近藤──もともとは倉庫だったんですけど、この建物自体は40年前に造られた古い建物で、いろいろなことに使われてきました。この建物になる前は看板屋として使われていて、工場の役割もはたしていたそうです。1階は鉄骨造で、2階は木造でちょっと変わった造りになっています......
出演者プロフィール
近藤哲雄1975年 愛媛県生まれ。1999年 名古屋工業大学卒業。1999-2006年 妹島和世建築設計事務所・SANAA勤務。2006年 近藤哲雄建築設計事務所設立。2008年 東京建築士会住宅建築賞。2009年 北の創作椅子展最優秀賞。
関連項目
『新建築』2010年3月号 p.86掲載声のオープンハウス 4
オンデザイン《ヨコハマアパートメント》
中川エリカ＋梁井理恵＋永田賢一郎＋勝邦義＋五十嵐太郎＋北川啓介＋松田達
2010年4月18日 ヨコハマアパートメント MP3 9.0MB 18'47''
松田──まずはオンデザインの中川さんから、この建築についてお話をしてもらいます。
中川──もともと木造賃貸アパートが老朽化のため取り壊されて更地の状態だった敷地に、横浜市が行なっているアーティストを誘致する事業にも興味があるとのことから、できればそういった方たちをターゲットとした木造賃貸アパートをもう一度つくりたいというお話をいただきました。最初は6戸だった構成を4戸に減らして、下の作業スペースでもある共有部分を広くとるように提案しました。
出演者プロフィール
中川エリカ1983年東京生まれ。2005年横浜国立大学卒業。2007年東京芸術大学大学院修了。2007年オンデザイン入社。
梁井理恵
1983年神奈川生まれ。2007年東京都立大学卒業。2009年首都大学東京大学院修了。2009年オンデザイン入社。
永田賢一郎
1983年埼玉県生まれ。403 architecture所属。
勝邦義
1982年名古屋生まれ。2007年東京工業大学卒業。2009年ベルラーヘ・インスティテュート(オランダ）修了。現在、山本理顕設計工場所属。
北川啓介
1974年名古屋市生まれ。1996年名古屋工業大学卒業。1999年ライザー＋ウメモト事務所。2001年同大学院修了、博士（工学）。名古屋工業大学大学院工学研究科准教授。共著に『ハイパーサーフェスのデザインと技術』など。受賞に日本建築学会東海賞（論文）など。マンガ喫茶、出会いカフェ、コスプレをこよなく愛して国の会議でも奨励する発言をする。
http://www.kitalab.jp/
新潟三大学合同卒業設計展 Session! 2010
新しいローカリティを目指して
中谷正人＋松田達＋富山大学学生＋新潟大学学生
2010年2月28日 新潟市内某所 MP3 9.5MB 20'43''
松田──今日は新潟三大学合同卒業設計展 Session! 2010に中谷正人さんと来ています。今回は、中谷さんにこのセッションの総評と、新潟の地方都市で建築家や学生たちに何ができるのか？ ということ中心に意見をうかがいたいと思います。
中谷──まず、全体を見ていて大きく二つの流れがありました。ひとつは、自分の身体からみて、こういう空間がほしいというもの、もうひとつは、今回話題にあがった......
出演者プロフィール
中谷正人1948年神奈川県生まれ。1971年千葉大学工学部建築学科卒業。『新建築』編集部を経て、1988年新建築『住宅特集』編集長、1991年『新建築』編集長、1993年新建築社編集部長就任。1994年新建築社退社。現在、有限会社中谷ネットワークス代表取締役。千葉大学客員教授。
声のオープンハウス 3
MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
《near house》
原田真宏＋原田麻魚＋倉方俊輔
2010年2月18日 東京都杉並区 MP3 9.1MB 19'49''
原田──ものすごい小さな敷地なのでなるべく建てられるところを探さないといけない。そして、小さく、近いからこそ見えてくるミクロコスモスがこの建築の価値基準になっていている。分棟にすることで人や空間、モノの距離感だけでなく、建物と建物の距離感がうまれ、一棟の建物では獲得出来なかった質が表現出来たと思っています......。
出演者プロフィール
原田真宏1973年静岡県生まれ。1997年芝浦工業大学大学院建設工学専攻総代修了。1997-2000年隈研吾建築都市設計事務所。2001-2002年文化庁芸術家海外派遣研修員制度を受けホセ・アントニオ＆エリアス・トレス アーキテクツ（バルセロナ）に所属。2003年磯崎新アトリエ。2004年原田麻魚とともに「MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO」設立。2008年より芝浦工業大学工学部建築学科准教授。
原田麻魚
1976年神奈川県生まれ。1999年芝浦工業大学建築学科卒業。2000-2003年建築都市ワークショップ所属。2004年より原田真宏と共に「MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO」設立。
MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
PLAY
倉方──今日は末光弘和と末光陽子のユニット、SUEP.による設計の《地中の棲処》にきています。小高い岡の上の敷地で、福岡の都市の方なんですが自然がある場所です。ここはものすごい傾斜で、他の家はほとんど屋根しか見えないところですよね。
末光──僕等はここが森の中にあるのではなくて、都市の中にあるということが面白いと思っています。誰も住み着かない自然の中の地山を住みこなし、自然を満喫出来るような家をつくろうと思いました......
1976年愛媛県松山市生まれ。1999年東京大学建築学科卒業。2001年東京大学大学院修了。2001-2006年伊東豊雄建築設計事務所（主にヨーロッパ・シンガポール等の海外プロジェクトを担当）。2007年SUEP.設立。2008年東京電機大学非常勤講師。2009年より横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。2010年より首都大学東京非常勤講師。
SUEP.
『JA 78』SUMMER, 2010 集合のつくり出すかたち
倉方──今日は末光弘和と末光陽子のユニット、SUEP.による設計の《地中の棲処》にきています。小高い岡の上の敷地で、福岡の都市の方なんですが自然がある場所です。ここはものすごい傾斜で、他の家はほとんど屋根しか見えないところですよね。
末光──僕等はここが森の中にあるのではなくて、都市の中にあるということが面白いと思っています。誰も住み着かない自然の中の地山を住みこなし、自然を満喫出来るような家をつくろうと思いました......
出演者プロフィール
末光弘和1976年愛媛県松山市生まれ。1999年東京大学建築学科卒業。2001年東京大学大学院修了。2001-2006年伊東豊雄建築設計事務所（主にヨーロッパ・シンガポール等の海外プロジェクトを担当）。2007年SUEP.設立。2008年東京電機大学非常勤講師。2009年より横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手。2010年より首都大学東京非常勤講師。
SUEP.
関連項目
《地中の棲処》掲載誌『JA 78』SUMMER, 2010 集合のつくり出すかたち
PLAY
倉方──今回は隈研吾さん設計の《下関市川棚温泉交流センター》に西村浩さんと来ています。意外とスケールが小さいですね。
西村──そうですね、小さいですね。もっと大きくてまちの中で突出してるのかと思っていたのですが。雑誌などで建築の写真を見たときに、想像したより小さく見えるのは良い建築が多いんですよ......
1967年佐賀県生まれ。1991年東京大学工学部卒業。1993年東京大学工学系研究科卒業。1993年（株）GIA設計勤務。1999年有限会社ワークヴィジョンズ設立。現在、日本大学理工学部非常勤講師。国土交通省東北地方整備局デザイン研修講師
『GA JAPAN 103』
『日経アーキテクチュア』2010年2月22日号
倉方──今回は隈研吾さん設計の《下関市川棚温泉交流センター》に西村浩さんと来ています。意外とスケールが小さいですね。
西村──そうですね、小さいですね。もっと大きくてまちの中で突出してるのかと思っていたのですが。雑誌などで建築の写真を見たときに、想像したより小さく見えるのは良い建築が多いんですよ......
出演者プロフィール
西村浩1967年佐賀県生まれ。1991年東京大学工学部卒業。1993年東京大学工学系研究科卒業。1993年（株）GIA設計勤務。1999年有限会社ワークヴィジョンズ設立。現在、日本大学理工学部非常勤講師。国土交通省東北地方整備局デザイン研修講師
関連項目
《下関市川棚温泉交流センター》掲載誌『GA JAPAN 103』
『日経アーキテクチュア』2010年2月22日号
著者による本紹介
『建築・都市ブックガイド21世紀』（彰国社）
五十嵐太郎＋平塚桂＋南泰裕＋天内大樹＋坂牛卓＋暮沢剛巳＋入江徹＋杉浦久子＋
市川紘司＋松田達＋神中智子（彰国社）
2010年4月16日 新宿某所 MP3 20'16''
松田──五十嵐さんとこの本に執筆にして下さった方たちに本の紹介をしていただきたいと思います。
五十嵐──私は90年代以降いろいろな書評を書いてきました。そして、その書評をベースに90年代以降に読むべき本を挙げていきブックガイドをつくろうという企画が生まれました。しかし、私だけではすべてをカバーしきれないので、ほかの方々にも選んでもらい、そこで今回の本が完成しました......
五十嵐太郎編『建築・都市ブックガイド21世紀』
発行：彰国社
発行日：2010年4月20日
サイズ：286頁
価格：2,300円（税込）
※一部映像がご覧いただけます。［撮影・編集：彰国社編集本部］
10+1 website
iTunesへ登録RSScontact